【コラム】不動産投資 第六話「駅からの距離の表記」鶴間正二郎

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鶴間 正二郎

1965年生まれ。宅地建物取引士。自動車業界で7年、不動産で19年の実務ののちライターとして活動。経験者だからわかる不動産の深い話をテーマに記事を投稿しています。趣味は御朱印集め。柔道弐段。

こんにちは、宅地建物取引士かつライターの鶴間正二郎です。不動産業界で19年間務めていたこともあり、裏も表も知り尽くしています。コラムでは、経験者だからわかる不動産の深い話をテーマとした記事を書いていきます。今回のテーマは、駅からの距離の表記について。

■駅近物件は埋まりやすい。「駅徒歩〇〇分」はどう決めている?

不動産を探す際に何を重視するかについては人それぞれ異なるかと思いますが、誰もが必ずチェックするのは「●●駅徒歩〇分」という駅からの距離ではないかと思います。最近は不動産の知識が一般の方にも普及しており、この「〇分」というのは適当に書いているのではないことも知られているようですが、中身についてはまだまだ誤解も多いようです。空き部屋になりにくい物件を探すため、今回は「駅徒歩〇分」の表記についてお話したいと思います。

◎駅からの距離は物件選びで重視される

物件選びの際に最も重視されるのが立地ですが、最寄り駅が決まってしまえば次に重視されるのが駅からの距離です。

当然のことながら駅までの時間が短い方が人気が集まりやすく、そうではない物件は敬遠されます。その際「徒歩10分以内」を選ぶ人が多いといわれるので一つの目安にするといいと思います。

◎なぜ80mを1分とするのか?

駅からの距離の出し方はしっかりとしたルールが定められています。

「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」において、徒歩による所要時間は80mを1分として計算するよう定められています。駅から物件までの一直線の距離で計算していると思っている方もまだまだ多いようですが、地図上でちゃんとした道順で測定して計算しています。

この際「1分未満の端数が生じたときは1分として計算すること」となっており、そのため80m以下は1分と表記することになっています。以前は駅の真ん前にある場合「0分」と表記することがよくありましたが、現在ではそのようなことはできません。

なぜ80mという距離になったかというと、公正取引委員会の女性職員がハイヒールを履いて1分間歩いてみたら80mだったからだと言われています。

◎全て平面として計算している

不動産の広告に表記された駅からの距離はこのようにして決められており、あくまで地図上で計算するため信号も階段も歩道橋も坂道も全て無視しています。不動産広告上に記載された内容と実際のギャップはこの点が原因によるもので、実際に歩いてみるともっと長くかかることが大半のようです。

◎必ず自分の足で歩いて確かめよう

筆者の経験則でいうと広告上の表記が「徒歩10分」以内なら完全に徒歩圏といってもよいと思います。表記が「10分」を超えると実際には20分近くかかることが多く、徒歩では少々つらい距離になります。「15分」以上だともはやバスに乗りたくなるような距離です。

高台に位置する物件で駅までに坂があるような場合、行きと帰りで所要時間が異なる場合もあります。利便性の高い物件はたとえ空き室になってもすぐに埋まります。物件選びをする際には広告を鵜呑みにせず、必ず自分の足で歩いて確かめるようにしてください。

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鶴間 正二郎

1965年生まれ。宅地建物取引士。自動車業界で7年、不動産で19年の実務ののちライターとして活動。経験者だからわかる不動産の深い話をテーマに記事を投稿しています。趣味は御朱印集め。柔道弐段。

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