【コラム】不動産投資 第二十一話「管理組合総会」鶴間正二郎

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鶴間 正二郎

1965年生まれ。宅地建物取引士。自動車業界で7年、不動産で19年の実務ののちライターとして活動。経験者だからわかる不動産の深い話をテーマに記事を投稿しています。趣味は御朱印集め。柔道弐段。

こんにちは、宅地建物取引士かつライターの鶴間正二郎です。不動産業界で19年間務めていたこともあり、裏も表も知り尽くしています。コラムでは、経験者だからわかる不動産の深い話をテーマとした記事を書いていきます。今回のテーマは、「管理組合総会」について。

■管理組合総会とは何か

分譲マンションは全ての区分所有者で構成する管理組合によって管理が行われるため、自分が住んでいない投資用物件のオーナーも構成員として何らかの責任を負うことになります。管理組合の最高意思決定機関は総会で、たとえ外部オーナーであっても出席して意思表示をすることが可能ですが、今回はそんなマンションの管理組合総会について書いてみたいと思います。

◎総会には定時総会と臨時総会の2種類ある

区分所有法によりマンションの管理組合においては少なくとも年1回の総会の開催が義務付けられています。その中で毎年必ず1回開催されるのが定時総会で、主として管理組合の決算・活動報告、予算の審議や役員の選任等について決議されます。

定時総会とは別に、文字通り「臨時」に開催されるのが臨時総会で、次の総会まで待てないような緊急性のある事項について決議します。

◎決算から一定期間内に開催しなければならない

ほとんどのマンションでは新会計年度が始まってから2~3ヶ月以内に総会を開催するように規約で定められていますが、筆者の感覚では会計を閉めてから総会の準備を完了させるまでにだいたい3ヶ月くらいかかります。

会計年度が終了すると決算をまとめる作業に入りますが、最終的な決算資料が出来上がるまで1ヶ月ちょっとかかります。

決算資料が出来上がると管理会社のフロントはそれに基づいて総会議案書(案)を作成し、理事会に諮って承認をもらいますが、この作業にさらに1ヶ月くらいかかります。

総会議案書は開催日の2週間前までに発送しなければならないとされ、正式版の議案書の作成、印刷等の期間を加えると、組合会計を閉めてから総会開催までどうしても3か月近くかかります。

◎総会では「賛成」か「反対」の二択しかできない

総会への参加方法としては出席する、委任状を提出する、議決権行使書により意思表示するという3通りあります。

議案としては理事会が提案した案に対して賛成か反対かのどちらかを問う形式になっていますが、議案書の内容だけで意思表示をする書面による参加者を尊重するためです。管理組合総会は大勢の人が様々な形式で参加する会議ですから、多様な意見の中から話し合いで一つに集約するというのは不可能なのです。

テレビドラマなどでは会議の場で「緊急動議」が出される場面がありますが、こういったものも書面で参加している組合員をないがしろにする行為であり、管理組合総会では認められていません。

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鶴間 正二郎

1965年生まれ。宅地建物取引士。自動車業界で7年、不動産で19年の実務ののちライターとして活動。経験者だからわかる不動産の深い話をテーマに記事を投稿しています。趣味は御朱印集め。柔道弐段。

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