【News】エキテン総研が「中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査」を実施

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AssetCafe編集部

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デザインワン・ジャパンが運営する中小事業者の調査・研究開発部門「エキテン総研」はこのほど、全国の店舗関係者に対して「中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査」を実施した。

 

■調査結果の概要
全国の中小事業者におけるクレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済などのキャッシュレス決済の導入実態は、「導入している」が49.5%、「導入していない」が50.5%とほぼ半々であるという結果が得られた。

また、キャッシュレス決済を導入している店舗の多くは良かった点として、「売上が増加した」と回答。悪かった点としては、「運用コストが増加した」との回答が多数を占めている。

一方、導入していない店舗では、半数以上の50.7%が今後の導入について前向きな意向を示している。ただし、導入にあたっては、「加盟店手数料」や「導入コスト」「運用コスト(端末)」などが障壁となっており、実際の行動には移せていない店舗が多いようである。

売上規模の小さい中小事業者にとって、キャッシュレス決済の導入は売上拡大が期待できる施策のひとつ。しかし、その反面、手数料などのコストによる利益圧迫が懸念されていることがうかがえる結果となった。

■調査概要
調査名:中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査
対象者:店舗の口コミ・ランキングサイト「エキテン」に掲載中の全国の店舗経営者および集客・ 販促担当者
回答数:650 調査時期:2019年6月10日~2019年7月3日
調査方法:インターネット調査
調査機関:エキテン総研(デザインワン・ジャパン)

■調査結果
【キャッシュレス決済を導入している店舗】
①導入しているキャッシュレス決済の種類

 

 

キャッシュレス決済を導入している店舗では、クレジットカード決済が多数派であることがわかった。また、QRコード決済ではPayPayの導入が群を抜いています。他方の電子マネー決済はクレジットカードやQRコード決済に比べてやや少ない傾向が見られた。

②キャッシュレス決済を導入した理由 

キャッシュレス決済を導入した理由では、「キャッシュレス決済事業者によるキャンペーンでの集客増」という回答がもっとも多いという結果に。キャッシュレス決済の普及・拡大に向けた各キャッシュレス決済事業者のキャンペーン施策が大きな後押しとなった模様である。

③キャッシュレス決済を導入して良かった点 / 悪かった点 

キャッシュレス決済を導入して良かった点としては、「売上が増加した」という回答がもっとも多 く、次いで「1人あたりの顧客対応時間が削減された」「現金管理にかかる手間が省けた」との回答が上位に。

一方、悪かった点としては、「運用コストが増加した」を筆頭に「1人あたりの顧客対応時間が伸び た」「専用端末が増えレジ周りが煩雑になった」との意見が多く見られる。顧客対応時間につい ては店舗によって良し悪しがわかれる結果となったのは興味深い点である。

【キャッシュレス決済を導入していない店舗】
①キャッシュレス決済を導入したいと考えているか

キャッシュレス決済を導入していない店舗に対して今後の導入意向を聞いたところ、「導入する気 はない」が49.2%という結果に。一方、半数以上の50.7%は導入について一定程度、前向きな意向を示している。ただし、具体的な行動には至っていないとする回答が大多数を占めた。

②キャッシュレス決済を導入しようと考える理由 

キャッシュレス決済を導入しようと考える理由でもっとも多かったものは、「消費増税に伴う利用客の利便性向上」となった。10月1日に予定されている消費税増税では、キャッシュレス決済時のポイント還元制度なども予定されている。制度開始にあわせて顧客利便性の向上を図りたいという意向が強いようである。

③キャッシュレス決済導入の障壁 / 課題が解消されたら導入するか?

キャッシュレス決済導入の障壁としては、「加盟店手数料」「導入コスト」「運用コスト(端末)」が多数を占めた。売上規模の小さい中小事業者にとって、キャッシュレス決済の導入は売上拡大が期待できる反面、手数料などのコストによる利益圧迫が懸念されているようである。

キャッシュレス決済導入にあたっての課題が解決された場合、61.4%が「導入する」と回答している。ただし、「わからない」という回答も36.1%を占めるなど、導入に対する慎重な姿勢がうかがえる結果となっている。

【フリーコメントの一部】 
以下では、各設問のフリーコメントの一部を抜粋して紹介する。キャッシュレス決済の導入で、「売上や顧客層、受注の拡大につながった」という意見から「集客に結びつかない」「業務が増えた」「高齢の従業員が対応を嫌がる」といったコメントなど、賛否両論が寄せられている。

● お客様が支払いしやすい環境になり、成約数が増加した。(京都府/ヘアサロン・ネイル)
● 現金を持ち合わせていないお客様にも対応できた。(愛知県/出張デリバリー・生活サービス)
● 集客に結びつかず、業務が増える一方。加盟店案内用のPOPも増えてテーブルの上の場所を取る。(愛知県/リラク・ボディケア)
● カード支払いのお客様の頻度が増えてきています。使う金額も増えており売上が伸びました。(茨城県/グルメ)
● デリバリーで利用可能なので、金銭管理の手間が減った。アルバイトさん達のストレス軽減につながり、法人の注文も増加した。(福岡県/グルメ)
● 顧客層が拡大した。(大阪府/リラク・ボディケア)
● 現金が無くても会計ができる。お客様に安心感を与える事ができる。(北海道/グルメ)
● 若年層のお客様が増加。PayPay等のキャンペーンに便乗した独自のキャンペーンを展開して、売上が上がった。(神奈川県/リラク・ボディケア)
● 男性の場合お小遣い制の人もいるので持ち合わせがなくても気軽に利用してもらえる。 (神奈川県/ヘアサロン・ネイル)
● 若年層のお客様が少し増えた。(長野県/お出かけ・レジャー)
● レジと連動させていないので  会計上の間違いが出てきてしまった。(静岡県/ショッピン グ)
● 従業員が高齢なのでタブレットによる操作を嫌がる。(鹿児島県/ショッピング)

※グラフ内の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。

【エキテン総研について】
​ デザインワン・ジャパンが運営する店舗の口コミ・ランキングサイト「エキテン」には、 リラク・ボディケア、ヘアサロン、クリニック、グルメなど、オールジャンルの店舗・施設の情報が約465万店※分掲載されています。エキテン総研では、エキテン掲載店舗への調査を実施し、中小事業者の店舗運営や経営についてのトレンドや課題を抽出・研究しています。
※2019年5月末現在。

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