- 2018-7-12
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鶴間 正二郎

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はじめてまして、宅地建物取引士かつライターの鶴間正二郎です。不動産業界で19年間務めていたこともあり、裏も表も知り尽くしています。コラムでは、経験者だからわかる不動産の深い話をテーマとした記事を書いていきます。今回のテーマは、投資物件の選び方について。
目次
■ 投資物件の選び方
「かぼちゃの馬車」によるシェアハウス問題は発生しているものの。依然として不動産投資への人気は高く、仕事の片手間にほったらかしでも儲かるということで投資物件の購入を検討している方は多いようです。
◎投資用不動産としてはこんなものがある
投資用不動産としては様々なものがありますが、入り口として最初に購入する物件としては戸建・分譲マンションの一室・一棟もののアパートといったものになると思います。
一棟もののマンションやオフィスビルになると価格がけた違いになる一方で管理が難しく、その上その時々の経済情勢の影響をもろに受けます。そのため初めて購入する投資用物件としてはリスクが大きすぎます。
◎戸建とアパートについてまわる問題
どのタイプの物件においても空き室リスクと滞納リスクは共通しています。
戸建やアパートは家賃収入が全て収益となり、利回りの点でメリットがあります。一方で建物の躯体部分の管理もしなければならず、場合によっては高額の費用がかかる修繕工事を自分で実施しなければなりません。
◎管理が簡単
分譲マンションの場合は管理費と修繕積立金が発生することが収益面のデメリットとなりますが、共用部分については管理会社に任せることが可能です。鉄筋コンクリート造の建物の場合は10数年ごとに大規模修繕工事が必要とされていますが、これも管理組合が主導してやってくれます。
建物の管理についての心配をしなくて済むため、空き室を埋めてしまえば解約予告が入ってくるまで特に心配することはありません。
◎ワンルームからファミリータイプまで種類が豊富
戸建はファミリータイプに限定されるためどの物件も一定レベル以上の大きさがあり、そのため購入の際にはある程度以上の資金がどうしても必要です。
それに対してマンションの場合は安価なワンルームマンションから高額なファミリータイプまで様々なタイプがあり、その時に投下可能な資金面の状況に応じた物件を見つけることができます。
◎比較的災害に強い
安定した収益を生み出してくれる投資用不動産であっても、一旦住めなくなってしまえば大変なお荷物になってしまいます。この点で、日本で不動産を持つ際に最も心配しなければならないのは自然災害です。
戸建やアパートは様々なタイプがありますが、マンションは大半が鉄筋コンクリート造であり、地震や台風といった自然災害に強いことが特色となっています。特に1981年6月1日以降に建築確認を受けた「新耐震基準」で造られたマンションの場合、震度6強の地震でも倒壊しないことが求められており、阪神淡路大震災や東日本大震災においてもその強度が確認されています。
◎分譲マンションは奥が深い
投資用不動産の入口としてのマンションについてご説明してきましたが、分譲マンションというものは様々な要素を抱えた奥の深い世界です。今後は投資物件としてのマンションについて順々にご説明していきたいと思います。